Astier de Villatteの虜になった理由
こんにちは、ATELIERスタッフのchumと申します。
まずはATELIER ONLINEにお越しいただきありがとうございます。
このBlogでは、オンライン上ではお伝えしきれないブランドの魅力やスタッフの日常をお届けしたいと思います。
今回は、わたしが虜になったAstier de Villatte(アスティエ・ド・ヴィラット)についてお話しします。
Astier de Villatteといえば、国内外でのファンも多くATELIERでも定番の人気ブランド。
わたしがその存在を知ったのは、画面越しでした。
大ファンの女優さんが「パリに来たら必ず訪れる場所」としてTVで紹介していたのがパリのサントノレ通りにあるブティック。
所狭しと上から下まで並べられた食器はTV越しでも圧巻の迫力。お皿だけでも様々な形、大きさがあり、カップや花瓶なども全て「白」で統一された世界観に引き込まれました。
当時、学生だったわたしは、ものづくりに打ち込んでおり、モノを生み出す発想の起点や人と違ったデザインについてとても関心がありました。デザイナーのイヴァン・ペリコリとブノワ・アスティエ・ド・ヴィラットの美的センス溢れる上品なデザインに心をくすぐられ、虜になってしまいました。
その出会いから数年が経ち、現在は彼らのクリエーションに囲まれながら働いております。
昨年、プライベートで憧れだったAstier de Villatteの店舗に訪れる機会がありましたので、現地の写真を交えながらご紹介したいと思います。
Astier de Villatte Saint Honoré
2000年にオープンしたブランド1号店となるサントノレ店。憧れていた聖地についに訪れることができました。店内は特別に許可を得て撮影しております。
ショーウィンドウに飾られたシャンデリアが目印の店内に足を踏み入れると、、
天井にまで届きそうな高さのある木の棚に整然と並べられた白いセラミック。隣にはキャンドルやお香もあって、視覚だけでなく嗅覚も研ぎ澄まされる空間が広がっていました。
この日は、日本人スタッフが在籍しており笑顔で迎えてくださったことが嬉しく、すぐに緊張がほぐれました。
右に写るのは、マスコット犬のavrilくん。棚の上からお出迎えしてくれました。大人しくくつろいでいる姿が愛らしかったです。
店内は奥に細長く、天井の低い小部屋に繋がっていました。そこにはシリーズごとに積み重ねられたコーナーとJohn Derianのコレクションの数々。
恐る恐る商品を手に取ると、同じデザインでも一つひとつ個体差があり、職人によって手作りで製作されていることがわかります。お気に入りの風合いを自分が選んだことで愛着が湧く瞬間。そのトキメキを一度味わうと虜になってしまう人も多いのではないでしょうか。
眺めているだけでも胸が高まるアトリエのような空間は、パリに訪れたら必ず立ち寄りたくなりますね。
Astier de Villatte Korea
2021年にオープンしたばかりの5階建てのブティック。1〜2階はショップ、3〜4階はギャラリー、5階にはブランド初のカフェが併設された大規模な店舗です。陶器、キャンドル、文具、書籍、照明などの豊富な品揃えは、何時間でも滞在できるほど見応えがあり、ファンにはたまらない空間でした。ルーフトップのカフェは、眺めが良くテラス席もあります。Astier de Villatteのコレクションでいただくドリンク類はより一層美味しくて、贅沢で優雅なひとときを過ごすことができました。
店舗によってディスプレイやラインナップが異なり、毎回新しい刺激を受けるのも店舗巡りの魅力です。
今回は訪問できなかった、パリのトゥルノン店や今年の4月にオープンしたばかりのイタリア、ミラノの店舗にもいつか訪れてみたいです。
また、みなさまにご紹介できる日を楽しみにしております。
chum
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Astier de Villatte
フランスのライフスタイルブランド、アスティエ・ド・ヴィラット。デザイナーは、イヴァン・ペリコリとブノワ・アスティエ・ド・ヴィラット。パリで唯一の陶器メーカーとして1996年に創業しました。彼らの代名詞ともいえる純白の釉薬を纏った陶器は、土色が柔らかく透け、丁寧な手仕事でしか生み出すことができない、凛とした存在感を放っています。古い器や忘れ去られたオブジェからインスピレーションを受けて、伝統とモダニズムを融合させたデザインが魅力です。
陶器にはパリ郊外で採掘された土を用いており、パリ市内の工房で何度も練り上げ、職人たちの手によりひとつひとつ形作られた後、窯で焼き上げていきます。18世紀パリの手工芸を継承すると同時に、エスタンパージュと呼ばれる技法を現代のテイストで蘇らせ、近代的な生産工程とは真逆をいく時間のかけ方が、全ての器に土を捏ねた手のぬくもりを残しているのです。
そして、香りの世界旅行をテーマとしたキャンドルとインセンス、香水などの香料製品からは、陶器の作品群とはまた異なるアスティエ・ド・ヴィラットの世界を垣間見ることができます。彼ら自身が楽しみながら創作することを心掛け、今日もパリのアトリエから世界中へと作品を届けています。